‐file1‐浅木 沙夜

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母さんがこれで、泣いて謝ってくれるものだと思っていた。 本当はそれだけでよかった。 脅すなんて行為、これ以上したくない。 しかし、母は笑った。 「アハハハッ! 出来るわけないじゃない!」 反省どころか、私のことをあざ笑った。 許せない。 殺してやる。 私は母を睨みつけると、キッチンへ猛ダッシュした。 狙いは包丁。 「やめて!」 そんな母さんの声がきこえたが、もう、正気を失っていた。 私は包丁を、母ののどに突き刺した。
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