‐file1‐浅木 沙夜
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母は倒れた。 ナイフがのどに突き刺さったまま。 「あ……れ?」 ポタポタと、包丁からは真紅の液体が流れ落ちてゆく。 そしてその先には、真紅の湖に埋もれた母がいた。 のどに刺さったままのナイフが、銀色に妖しく光る。
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