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目の前が、一瞬で真っ暗になってしまったようだった。
私は人を殺してしまった。
その現実が、後から後から押し寄せた。
が、思い出したのである。
いとも簡単に消せる命を、消しても良いという権利を。
「……そうよ、人を殺しても大丈夫だったんだ」
私は、神だ。
人を殺してもいい、ただ一人の救世主なのだから。
「アハハハハッ……。やっと殺してやったよ! ざまあみろ」
怖いなんて気持ちはなかった。なぜなら、救世主だから。
国を統べる、ただ一人の神なのだから。
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