431人が本棚に入れています
本棚に追加
【for】
今回は例文から入りましょう。
He left Nagoya for Osaka last
night.
彼は昨夜、大阪に向けて名古屋を出発した。
この文の中で【for】が指すのは「向けて」、つまり結論から言うと【for】は方向を意味する前置詞です。それでは【to】との違いとは?
【for】
(終着に関係無く漠然とした)方向
これじゃ分かりませんよね?僕も書いててそう思います。でも抽象的なイメージは、なかなか上手く言語化できないんですよ。情報の伝達に齟齬が発生するのも致し方ありません。でも、それを解消するのが先程の例文です。
【left Nagoya for Osaka】という部分において重きを置いているのは「名古屋」でしょうか?それとも「大阪」でしょうか?こういった場合は、動詞の目的語になっている語が重要なのです。極端な話、【for Osaka】は無くても文としては問題ありません。
つまり話し手は「彼は名古屋を発った」ということを一番に言いたいのです。彼が大阪に着いていようがいまいが、そんな事はどうでもいいのです。ただ、彼の目的地が大阪だったということだけです。
ほら、彼の進む方向がぼんやりしてませんか?これが「(終着にこだわらない漠然とした)方向」の意味、すなわち【for】のイメージです。
最初のコメントを投稿しよう!