前置詞

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【for】 今回は例文から入りましょう。     He left Nagoya for Osaka last night.   彼は昨夜、大阪に向けて名古屋を出発した。     この文の中で【for】が指すのは「向けて」、つまり結論から言うと【for】は方向を意味する前置詞です。それでは【to】との違いとは?     【for】   (終着に関係無く漠然とした)方向     これじゃ分かりませんよね?僕も書いててそう思います。でも抽象的なイメージは、なかなか上手く言語化できないんですよ。情報の伝達に齟齬が発生するのも致し方ありません。でも、それを解消するのが先程の例文です。   【left Nagoya for Osaka】という部分において重きを置いているのは「名古屋」でしょうか?それとも「大阪」でしょうか?こういった場合は、動詞の目的語になっている語が重要なのです。極端な話、【for Osaka】は無くても文としては問題ありません。 つまり話し手は「彼は名古屋を発った」ということを一番に言いたいのです。彼が大阪に着いていようがいまいが、そんな事はどうでもいいのです。ただ、彼の目的地が大阪だったということだけです。 ほら、彼の進む方向がぼんやりしてませんか?これが「(終着にこだわらない漠然とした)方向」の意味、すなわち【for】のイメージです。
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