前置詞

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【by】 これを出すのをすっかり忘れてました…。でも、これをやれば(予定しているのは)残すところあと一つです。     【by】 近接して     …言いたいことはあるかもしれませんが、こうとしか書きようがないんですよ。とにかく例文を。     Finish this task by the time I return.   私が帰ってくるまでにこの仕事を終わらせなさい。     「~までに」という表現ですね。【until】と混同しがちですし、試験でもよく問われます。これを丸暗記するのではなく、イメージで解決してみましょう。 【in】の貢でも述べたように、ネイティブはタイムライン上で、自分たちは未来に向かって進んでいると考えることがあります。今回もそれです。まず、話者が「帰ってくるまでに」と言ったところで、タイムライン上には「相手が帰ってくる時間」がタイムリミットとして設定されます。自分がタイムライン上を進んで行き、タイムリミットに近づいた(近接した)ところで仕事を終わらせろ、と言っているのですから【by】は期限を表すことになります。 前述した【until】は…     I kept scolding him until he started crying.   彼が泣き始めるまで(ずっと)私は怒鳴り続けた。     のように期間を表します。くれぐれも混同しないように。   さて、話を戻してもう一つ例文を…     Come to the meeting by all means. 絶対に会議に来なさい。     この【by】は辞書的な意味で言うところの「手段」ですね。「~によって」とかそうやって言えば分かっていただけるでしょうか。ここの【means】は「意味」ではなく「方法」と言う意味です(これもよく出てきます)。ですので「全ての方法を傍において会議に来なさい」というのが直訳です。 「傍におく」から「頼る」のニュアンスが出ます。【by】を「手段」の意味で使うときはこの感じです。つまり「どんな手段に頼ってでも」から「何としても」と解釈できます。 もし相手が何か依頼してきた時に【By all means.】と答えれば、「どんな手段を使っても(その依頼を果たします)」という事で「是非とも」とか「喜んで」とかいった肯定の返事になります。
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