前置詞

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【with】 すっかり忘れてました。これで本当に前置詞は最後です。   (何かを伴って)一緒に   【by】と似ている所もあります。「伴う」ということは「近くに置いておく」という事ですからね。しかし、【by】が「距離」に注目するのに対し、【with】は「存在」に注目します。     He sleeps with his eyes opened.   彼は目を開けたまま寝る。     これは「付帯状況」と呼ばれる用法ですね。分詞や形容詞と一緒になって「~しながら」という意味を成す、というのは教科書の説明です。【with】は「存在」です。彼は「寝る」のと同時に「目を開けている」、言い換えれば「目を開けている」状況の存在を伴って「寝る」のです。英語では言いたい事が前へ出ますから【with】以下は付帯的な状況になる訳です。   次の例文は、日本人がよく間違える英文だと思います。     Can you lend me something to write with?   何か書くもの貸してくれない?     文末の【with】が忘れられた文をよく見ます。【to】以下は不定詞で、【something】にかかる形容詞的用法ですね。この「不定詞の形容詞的用法」は、不定詞がかかっている単語が不定詞の目的語になっています。 分かりづらいかもしれないので今の文で説明しますと、不定詞は【to write】で、それがかかる名詞が【something】です。という事は、【something】が【write】の目的語の位置に来る筈ですが、ここでの【write】は自動詞です。そこで【with】を使ってワンクッション置き、【write with something】とします。ここを直訳すると「何かで書く」、その「何か」を貸してくれと頼んでいる文がさっきのですよ。
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