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魔族襲撃から一夜開けた朝
シュテリアの街は多少の落ち着きを取り戻していた
人々は破壊された街の復旧作業に取り掛かっていた
そしてセントルイス学園のホールには"意外な人物"がいた
学園の教師である、
ノーマン=クルセスはその"意外な人物"を紹介する
「生徒の諸君、昨夜の疲れやこれからの不安が拭えない者もいるだろうがまずはこの方の話を聞いてほしい」
ノーマンの言葉に生徒一同の間を緊張が漂う
そして出てきたのは豪華な衣服を纏い、赤いマントのような者を羽織った人物
白髪混じりの短めの髪に威厳漂う茶色の髭を蓄えた初老に近い男性
シュテリアの国王だった
生徒は皆一様に驚き、ザワザワしていた
そこにノーマンの渇が飛ぶ
「静粛に!
これからシュテリア王から直々に話がある!
…ではシュテリア王、どうぞ」
「うむ…。
セントルイス学園生徒の諸君、昨日はご苦労だった。
私から話したいことは…魔族による脅威はまだ終わっていないということ。
そしてそれに対する対抗手段を生徒諸君に話したい」
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