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リーンはメガネの位置を直しながら淡々と話していく
「そんで対抗手段としては…生徒のみんなの能力向上がまず第一でしょ?
さらに主力として何人か特別な訓練を受けてもらうことになるからよろしく♪」
明るく言うリーンとは逆に、生徒たちの表情は曇っていた
未知の敵との戦いに慣れている生徒などいるわけもない
強いて挙げるならグラムだが、そのグラムは魔王となってしまっている
生徒の表情を見たリーンは慌ててフォローを入れる
「まぁこっちで対魔族カリキュラムみたいなの作るから安心してね。
…それから1ヶ月後、闘技祭だっけ?
あれやってもらうからね♪」
リーンの更なる発言に動揺する生徒たち
本来なら学年末に行われる行事なのだ
その理由として、1年生の実力がある程度までいかないと勝負にならないからである
「そんじゃプリティーリーンちゃんの話はおっしまいっ♪」
キャピキャピした喋りに戻ったリーンは笑顔で手を振りながら帰っていった
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