不思議な手紙

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アウト!! 集合!! 5ー1で相模北。礼!! 『ありがとうございました。』 全中の神奈川予選、準々決勝。 僕らの全中本選への道両投げの投手によって今閉ざされた。 といっても、市でベスト8がいっぱいいっぱいだった僕らにとっては県大会出場は快進撃と言える。 これは、その帰路の話し 「残念だったな。」 そして、こいつがその両投げ投手。近田剛巧。 「相手が剛巧じゃ、しょうがないよ。それにエース無しでここまで来れたのも不思議だし。」 僕と近野達は同じ小学校だった。けど、少しの違いで僕が相模西に流れる形になってしまった。とは言っても、休みの日に“遊ぼう”って事になれば必ず呼ばれたりと、仲はいまだに良好だ。 「そうそう、お前が投げてるの見た時は何事かと思ったよ。」 ハハハ「だよな~。チーム状況がこうでも、まさか投げるはめになるとは思わなかったよ。」 「そりゃそうだよな・・・。小学校の時、野手しかできなかったからな章は。」 「野手“しか”って言うな!!しかも、やりたく無いからやらなかっただけ!!」 「すまん、すまん。」
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