パリ観察

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身体衰弱というのは、トランプと違ってカードには数字の代わりに何らかの命令が書いている。 例えば、『腕立て伏せ二十回』 こう書かれたカードを一組揃えたとする。 仮に揃えた人をAさんと置き、そのほかの人をBさん、Cさんとする。 同じカードを揃えたAさんはBさんかCさんを指名できる。 そしてCさんが指定された場合はCさんがカードに書かれた内容、つまりは『腕立て伏せ二十回』をやらないといけない。 もし指令をこなす事が出来なかったらペナルティーが加算され、カードが無くなった時点で一番ペナルティーが多い人の負け、というもの。 「じゃあ僕様が指令を受けた場合はフウタが代わりに受けてね」 「やっぱそうなるか!」
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