入学…入学!?

5/7
150人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
「いや、梯子から…」 「どうやって結界を破ったかと聞いている!!」 「いや~、結界とかあまりよくわかんないですけど…」 刀を突きつけられ、おどおどしながら答える。 「バカなこの私の結界がこんな奴に…、 ちぃ!!。間の悪い奴らが!!」 俺は刀からようやく解放された。不機嫌そうな女性は、西の空を見ていた。視線の先には、さっきまで青かった空に黒い渦が出来ている。 「何でしょうか?。アレは?」 思わず敬語で喋ってしまった。 ……。 彼女は目だけこっちを見ている。 そう、今にも人を殺しそうな目で…。 「いえ。何でもありません…」 彼女は視線を空に戻して、恐ろしいことを呟いた。 「そこを動くなよ。動いたら殺す」 たんたんと喋っていたが、今度は人を殺しそうな声だった…。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!