日常~後編~

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すると。 「ああ?」 雰囲気がガラリと変わる。 男子生徒はフレイに視線を移すと、眉間にシワを寄せて睨みつけ始めた。 しかしフレイは、少し押されながらも苦笑して意見を述べる。 「あはは……えっと、この3人は俺たちと一緒に行動してて……」 「おいコラ! お前誰に向かって口聞いてんだ!?」 その時、取り巻き男子の1人が唐突に怒鳴り散らす。だが、リーダーの男子生徒に押さえられると、すぐに後退した。 「お前、名前は?」 やがて再びフレイの方を見据えると、男子生徒は冷めた瞳で質問をする。 何故この場面で名前を聞かれるのか、全く予想しなかったため一瞬だけ固まるが、フレイはすぐに硬直を解いて口を開いた。 「フレイです……フレイ=オールラント」 「…………」 瞬間。 一体どうしたのか、男子生徒はポカンとした表情を浮かべる。 「……あー、はいはいはい」 と思いきや、次にはニヤニヤ意地汚い笑みを浮かべ、頷きながらも何かを納得。 意味が分からず、フレイは首を傾げていたが…… 「フレイっていや、あれだろ? クラス内の力比べか何かで、お友達を殺そうとした奴!」 その言葉を聞き、開いていた口を瞑る。 「結構ウワサになってるぜー? 学園側の不注意だって話だけど、実は性格に難ありで、本当に殺そうとしてたとか! あくまでウワサだけどさぁ! えっ、実際どうなの? お前ってヤバい奴…」 「口を慎みなさい」 ペラペラ出てくる言葉を遮ると、ほぼ同時。 店内中に悪寒が走り、男子生徒の喉元にナイフの先端が突き付けられた。
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