真実 ~前編~

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「校長の方から…? それは一体どういう……」 ガルディアはレイアの言葉に対して眉をひそめると、レイアの方を再び向いた四人の後ろへと歩いていく。 ……間もなく立ち止まると、四人と同じくレイアが次に出す言葉を待った。 そしてそれを確認したレイアは、フレイ達四人を見た後にガルディアへ視線を移す。 「そうですね……まず、ガルディア先生の件についてお話ししましょう。 先日ご説明した通り、この王国から遠く離れた『フィレスの村』。 その村の長の話によれば、すぐ近くの森に見たことのない魔物が住み着き始めたとのこと。 初めは見間違いだと判断したらしいのですが、数人の村人がそれから何度も同じような魔物を目撃したらしく……。 しかし、結界が張ってあるはずなのに何故? そう疑問を抱いた長は、魔物について調べてほしいとギルドに依頼したらしいのですが……」 「ギルドの調査隊は他の依頼を受けていて手一杯。かと言って、魔物との戦闘経験が乏しい一般国民に任せるのも危険過ぎる。 よって、魔物との戦闘経験が豊富な学園教師に話が持ち込まれた。 ……そういうことですよね?」 レイアの説明を引き継ぐように確認をとるガルディア。それに対してレイアはゆっくりと頷いた。 「あの、護衛って聞いたんですけど……具体的には何をすればいいんですか? まさか、調査をするガルディア先生の護衛を…?」 そんな中、話を聞いていた四人の内のリオナが不安そうに問い掛けた。 するとレイアは苦笑しながら口を開く。 「内容としてはその通りなんですけど……そんなに不安がらなくても大丈夫ですよ? ガルディア先生の護衛をするのは、この王国から村へ到着するまでの間だけですから。 それに、その道のりには魔物は発見されていないですし、遭遇することはまずないと思います」 「そ、そうなんですか。 ……よかった」 レイアの言葉を聞いたリオナは胸を撫で下ろし、安堵のため息をつく。
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