真実 ~前編~

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「ちょっと待て。 魔物がいないんなら、わざわざ俺達を護衛につける必要はねぇだろ? ……それに、もし護衛が必要だとしてもだ。何で俺達なんだよ」 リオナとレイアの会話が終わるなり、今度はクラウドが怪訝そうな表情でレイアに問い掛ける。 「ク、クラウド! もっとしっかりした言葉遣いを…」 「構いませんよ、ガルディア先生。 ……あなた達を護衛として選んだ理由、勿論ありますよ?」 慌てた様子でクラウドを注意するガルディア。レイアはそれを笑顔で遮ると、次にニコニコしながらクラウドを見る。 「理由って……もしかして、実力があるからとかか!?」 そんな中、レイアの言葉に嬉しそうに反応するライル。 そして、それを冷たい目で見るリオナとクラウド…。 「あ、あの……何ですか? その理由って」 そんな場の空気に耐えられなくなったのか、フレイは急かすようにレイアに問う。 四人の状況を見ていたレイアは少し含み笑いをすると、フレイの問いに答えるべく口を開いた。 「ガルディア先生の護衛として、あなた達四人を選んだ理由。 それは……」 「……校長室への結界を破壊した罰だなんてよぉ……。 てっきり実力を見込んでのことかと……」 「そんなわけないでしょ。 はぁ……あれやったの私じゃないのに」 未だに続いている一本道を歩きながらも、ガックリと肩を落とすリオナとライル。 そんな二人を見たガルディアは、一つため息をついた後に振り向きながら口を開いた。
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