真実 ~前編~

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「結界を破壊したのはお前達じゃないにしても、後をつけてきたのは事実なんだろ? だから、その報いだと思え」 「うっ……言い返せないのが悔しいかも……」 ガルディアの言葉にうなだれるリオナ。それと同時にライルもうなだれ始める。 すると、しばらくそんな二人を見ていたフレイは、やがて申し訳なさそうな表情で口を開いた。 「あの……二人共、ごめん。 俺の心配をしてくれたのに、こんな事になってさ……」 言い終わると表情を沈めるフレイ。 それに対して、リオナとライルは下げていた頭を勢いよく上げた。 「な、何言ってんのよ! フレイのせいじゃないわよ? うん、全然大丈夫だからっ!」 「そうだぜ!? 気にしなくていいっての! ……あ! ってかよくよく考えたら、授業サボれてるじゃん!」 ……勢いよく弁解する二人。 対してフレイは、気遣ってくれた二人に御礼を言うため口を開こうとするが、その前にガルディアが口を開いた。 「ライル、一つ言っておくが……授業はちゃんとやるぞ? この移動時間を使ってな」 「……え? マジで?」 「マジだ」 ……ガルディアの言葉を聞いたライルは、再びうなだれ始める。 その様子を見ていたリオナはため息をつき、フレイは苦笑した。 そんな状況が少し続くも、着々と歩みを進めていく五人。 しばらくすると何かに気づいたらしく、リオナがクラウドの方を見ながら口を開いた。 「クラウド、あんたさっきからずっと黙ってるけど……どうしたの? もしかして、自分がやったことを反省してるとか? もしそうだとしたなら止めてよね。なんか気持ち悪いから」 「…………」 明らかな嫌味を含めた言葉を放つリオナだったが、クラウドは未だに腕組みをしたまま俯き、ひたすら押し黙っている。
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