プロローグ

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……すぐ目の前には、ニコニコしている女性の顔。 「おはようございます」 「…………」 その直後、凄まじい叫び声が響き渡ったのは言うまでもない……。 「全く……もっと普通に起こせないの?ティアラ」 現在ムスッとした顔でダイニングにいくつかある席の一つに座り、テーブルに置かれた朝食をとっている少年。 先ほども呼ばれていたが、彼の名前はフレイ=オールラント。 赤みがかった茶髪……紅の瞳だが、女性のように耳は尖っていない。 整った顔立ちはどこか少しだけ幼さを感じさせている。 「あら?普通に起こしても起きなかったじゃありませんか。 本当は首にフーっとする予定だったんですけど……」
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