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「フレイ様、学園で必要な物は持ちましたか?ハンカチは?」
しばらくして、学園の制服に着替えたフレイは玄関で靴を履いている最中。
そしてその後ろには、ニコニコしながらフレイに問いかけているティアラ。
「大丈夫だよティアラ。必要な物は特にないし。
……っていうか心配しすぎだよ。俺はもう子供じゃないんだからさ」
フレイはため息混じりにそう言って立ち上がり、振り向いてティアラを見る。
「すみません。
フレイ様がとても嬉しそうだったので……もしかしたら、うっかり忘れ物をしていらっしゃるのではないかと」
ティアラは全く表情を変えずにそう言った。
……すると、それを聞いたフレイは一瞬キョトンとするが、頭をポリポリかいて恥ずかしそうに笑う。
「嬉しそうか……やっぱりそう見えるのかな。表情に出さないようにしてたんだけど……」
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