夏の夜、自宅にて

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しかし、そこは数少ない俺たちベテラン組が主軸となって指示や攻撃を行い、少しずつだが龍の体力を削っていた。 「ストロング唱えますみなさん集まって」 熟練の法術師が叫ぶ。そろそろ、前に唱えたストロングの魔術の効果がなくなる時間なのだろう。 俺を含めた直接攻撃を仕掛ける戦士達が、彼の周りに集まる。 しかし声が聞こえていないのか、それとも聞く気が無いのか、新米の一人が、未だに斬撃を繰り返していた。 ああゆう奴が、他のメンバーに迷惑をかけるっていうのに、冗談じゃない。 法術師は、その戦士を待たずに、ストロングを唱える。もう待ってられなかったのだろう。 すると、法術師の足元に魔方陣が浮かび上がり、その上にいた戦士達が光で包みこまれていく。
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