クラノア―落ちた少女―

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トボン!! と気づくと白雪はコバルトブルーに澄んだ水の中にいた。 「!!っ…ぐっゴボ!!」 (えっ?!何っ?何っ?水の中?!また夢なの?) セーラー服は水を吸い白雪が暴れても水は体にまとわりついてきた。 瞬間、誰かに後ろから抱きしめられた。 (見つけた。) 頭の中にあの、声が響いた。 (!!夢と同じ声?!嫌ッッ怖い!離してっっ) 渾身の力を振り絞り白雪はその腕を突き放した。 「しまった!!」 その瞬間、水鏡に静めていた体を誰かが起こした。 その部屋には中心部に水を張った鏡があり丸い鏡をそうように不思議な紋様が書かれていた。 ザバッと音を立て水からでた長髪の誰かは髪をかきあげなら呟いた。 「まずいな―フェティバルに入ったのに見失った…アスペリオのどこかに落ちたか…」 その声はまさしくあの夢の声。 水鏡は水面をただ静かに揺らすだけだった。
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