嘘つきは社長の始まり?!

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 田舎町で皆が集まる場所といえば、決まりきっている。いつも行っている店から少し離れた場所にある居酒屋に、いつもの仲間と時を越えた懐かしいクラスメートが集まった。 「遅いぞ~。」 「ハルに…アッキーか?!なんだ、その格好。」 「今日のアッキーは、青年実業家バージョンだ。」 「なんだ、それ。相変わらず、二人でつるんでるんだな。変わらんね~。」 クラスメートの3分の2くらいが集まっただろうか?一目で名前の分かる者、変わってしまった者…特に、当時クラス一番のイケメンと言われた藤堂が、恰幅のいいオヤジになり、今や砂漠化の進む頭が悩みの種だというのだから、時間を操る神様などというものがいるなら罪なことをするものだ。 「ねぇ、あきと君?どう、お嫁さん候補は見つかったぁ?」 「うわ、美香。お前も来てたのか。」 「何よ、その言い方。お化けでも出たみたいに。」 田中 美香。僕の天敵、と言ってもいい相手だ。なにかと突っかかってくるわ職場は同じだわ…腐れた縁の女友達だ。 「いいかげん結婚考えないと、行き遅れるわよ?」 「男の僕が、どうして行き遅れなんだよ。貰い手がなくなるのまちがいだろ?」
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