感染者

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「熱…下がったみたいね。」 目を開けるとそこには 女性の顔が映りこんでいた。 「ん…薫か…悪い…もしかして、ずっと見てくれた?」 「ええ、おかげで38℃の熱よ」 その言葉に寝込んでいた男は 「悪い!薫!病院で薬、貰ってくるから」 だが、薫は 笑顔を作り 「良いよ。大ちゃん。バファリン飲めば」 「良くない!ちゃんと治さないと!」 そして、薫はその言葉に甘え 「ありがと。大ちゃん早く帰ってきてね」 「おう」 そうして、俺は 病院へと向かった。 紹介が遅れました。 俺は 渡瀬 大輔 そして、さっきの 美女は俺の彼女、 新潟 薫 付き合い始めて はや 三年 もう、結婚しようかと考えております。 そんな 幸せな日常を思っていたのですが… この先に起こる 信じられない事が起きようとは 知る由もありませんでした。 「感染者は脱走していないな?」 「はい、大丈夫です。」 ここは、隔離刑務所 政府が作り出した 場所である。 人体実験による失敗で 何らかの 危険ウイルスにより 隔離されているのだ。勿論、人体実験は世界的に大問題 日本は 国民に隠している。 ましてや 人類に危険をさらすウイルスに感染しているのだ。バレたら 即 日本は崩壊する。 なぜ、そこまで 実験にこだわるのか 世界に負けないような医療を作る 只、それだけであった。 「見回りをしておけ。ちゃんとな、俺は昼食をとりにいく」 髭を生やし、青い制服をきた男が、この牢屋を担当する 若い男にそう言った。 「ああ、」 髭を生やした男は持ち場をはなれ、早々と昼食を取りに行った。 髭の男が持ち場から消えると若い男は愚痴りながら 「はっ…!何が国家秘密だ。おっと漏れる漏れる」 若い男も持ち場を離れ牢屋近くにある、トイレの中に入った。 その間 No.006と書かれた 感染者が不審な動きを始め ベッドの下に隠した 針金で 牢屋の扉を開けたのだ。 その男が最初に向かったのは トイレの中にいる若い男の所であった。
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