第五章

2/11
111人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
昼休みは相変わらず職員室で溜まり、学年関係なしで全員の先生と仲良くなった。 そんななか私たち三年生は修学旅行を間近に控えていた。 修学旅行の話がよくもちあがるようになり、私自身もとても楽しみだった。 だけど、この時から…… 気付き始めていたんだ。 私の心に変化が現れてきたのを― でも、修学旅行のほうが楽しみでそんな変化なんてすぐに考えもしなくなった。 修学旅行を前日に控えたある日、体育の授業があった。 山上先生は二年生担当だから修学旅行には行けない。 だから、授業中に「お土産話楽しみにしてるわ。」そんなことを言っていた。 その時一瞬思った。 先生にお土産買おうかな…… って。 それは日頃の感謝なのか、自分のなかのある変化なのかは分からなかった。  
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!