携帯小説

友人と恋人

講義が終わり、香菜子と大学の中を帰る。これから達也と新宿で待ち合わせをしている。香菜子は大学に入ってから知り合ったから達也とは会ったことがない。

「これから俺高校の友達と会うんだけど一緒に来るか？」

一応誘ったが香菜子はこれからバイトだと言った。俺もそんな気がしたからこそ誘った。

男友達と遊ぶときはあまり彼女を連れていきたくはない。浅井正太は女と話すのが得意じゃないからいいとして、工藤明とか島田健二に関しても正直あまり信用はしていないからだ。

現に明は俺と香菜子が付き合う前ちょっかいを出していたのを知ってる。