友人と恋人

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町田駅に着いた。平日だからあまり人がいない。香菜子のバイト先が駅前のパチンコ屋だからそこまで送る。 「じゃまた明日」 俺はそう言うとその場を去った。 「また明日…」 香菜子はその時何か言いかけようとしていたのかもしれない。俺は聞こえない振りをして歩き続けた。何でかな?特に理由はない。 商店街に着くと少し腹が減ったからコンビニに寄った。からあげ棒とお茶を買って出ようとすると声をかけられた。 「オグちゃん」 黒髪を後ろで束ねた長身の男、工藤明だ。その隣にキャップをかぶって髭が似合う太った男、岸川直也。 直也はあまりよく知らない。どっちかと言うと明の友達で俺は二・三回会ったことあるくらいだ。
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