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――……ブチッ!
たぶん向こうでは、無機質な『ツー、ツー』という電子音が聞こえているだろう。
見て分かる様に俺は電話をブチった。
ブチる理由?それならあとで分かるから見てな。
……――♪~~♪
また電話がかかって来たので相手が章悟だとしっかり確認した後、再び電話に出る。
章悟『奏、なんでブチるん――』
奏「俺ら最近全然合わせてねぇのに!日曜日に出来るか!!今何曜日だと思ってんだ?!あぁっ!?水曜日だ。す・い・よ・う・びッ!!分かってんのかコラァッ!」
章悟『は、はぃ……おっしゃる通りです……。』
奏「ったく、なぁにが、『ライブだよ』だ!雅もかなり怒鳴っただろ?!」
章悟『は、はぃ……雅のが、迫力有り過ぎで意識飛びそうになったけど。』
奏「そんなに意識飛ばさして欲しいか?俺のてっけ――」
章悟『謹んで遠慮させて頂きます!』
ちっ、残念だ。しかしあと4日で合わせれるのかよ。いくら俺たちでも、演奏になるかどうか分かったもんじゃあない。
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