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その後玄関じゃ何だからと章悟に促されて、章悟の部屋に来ているのだが……。
雅「……相変わらず、汚いわね。」
奏「あぁ、全くだ。」
章悟「……人の部屋にいちゃもんつけんなよ。適当に座ってくれ。」
俺と雅は「何処に?」という顔を作り、足元にある服やら雑誌やらを足で蹴散らし何とか座る。
章悟「ほい。これが不採用になった4曲だ。」
そう言って楽譜を渡してきた。
なるほど、簡単と言えば簡単だが、多少めんどくさい部分が何点か見つけられた。
奏「もっとシンプルにしろよ。リズムと音は良くても上手く噛み合うか分からないだろうが。」
章悟「そこは大丈夫だな。全部丁度良いタイミングにしてるから、違和感無く演奏出来る筈だぞ?」
雅「しかも、歌詞って英語詞あるじゃん。章悟はあたしに喧嘩売ってんの?」
章悟「売ってねぇよ。それは奏にも歌って貰うから大丈夫だ。むしろ奏一人にさせたい。」
奏「また面倒な事を任せやがって……。」
雅「これならあたしは何とかなるよ。」
奏「俺も同じく、だな。……つか、この最後の、あの曲じゃん。使って良いのかよ。」
章悟「大丈夫大丈夫。それ親父が俺たちの為に編曲したからそれは俺たちの曲なの。」
ライブでやる曲じゃ無い奴まで入ってら。
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