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それらが、どういった理由かは知らないが上手くマッチし、実力以上の音を聞かせれることが出来る。
サブボーカルとしても、英語が出来る俺やラップが得意な章悟もいるし、ハモりの和音は基本的に俺だが程よいくらいだ。
ラップをしながらドラムっていう技術も凄いがな。
かのMr.Childrenのボーカル桜井さんでさえ、ドラムをしながらボーカルもしていた時期があったと聞いた事がある。
そんなこんなで、今日のセッションは無事終了した。
奏「いつも通り問題ないな。」
雅「て言うか章悟。なんでこの曲ボツにしたのさ。」
章悟「ん?あぁ、まだ全然手を加えてないし、歌詞も適当だからだよ。俺一人で作ったんじゃそんなもんだろ。」
奏「ま、歌詞の矛盾した場所や音程やコードはそのままで問題ないだろう。」
雅「バレない様にしなきゃいけないしね。あたしたちがBEATって知られたら面倒だもん。」
BEAT……
それは今を時めく、若手新人グループだ。
年齢不明、名前未詳、住所も割れておらず、どこのライブに参加する事もしないでアルバムを製作し続ける謎のグループ。実際はスリーピースバンドだ。
若い人から人気を集め、バラードの曲は大人さえ魅了する程の力を持つ。それだけに終わらずジャズなども演奏していたりする。
奏、雅、章悟。彼等はそのBEATなのだ。
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