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――時は流れセッションをした次の日。夕べは遅かった為あくびを連発しながら登校した。
そして俺は今日も有意義な睡眠(またの名を惰眠)を繰り返しお昼の時間だ。
藤後「~~奏っ!助けてくれっ!」
奏「そうか、だが断る。頂きます。」
俺は藤後を100%の力で無視をし、飯にありつけ――……
藤後「いいからちょっと来てくれよっ!!」
……れなかった。
俺は藤後に引っ張られるがままに屋上へと拉致られた。寝てばかりだが腹は減るんだがな。
奏「――ったく、人の楽しみを奪いやがって……。」
藤後「すまんっ、けど助けてくれ……いや違うな、協力してくれ。」
奏「? 俺が協力出来る要件なのか?」
藤後「ああ!お前しか居ねぇんだよ。実は俺さ、隣りのクラスにいる高崎瞳ちゃんって娘の事が好きでさ、今週末、デートに誘ったんだ。」
……恋の相談か?生憎俺は恋愛には疎いらしいからその手の相談には乗れない。
奏「恋の相談なら別の人に頼め。俺の手に余る。」
俺は冷めた言葉で藤後を突き放す。
……が、しかしこの男もただでは引き下がらない。
藤後「頼む。相談じゃ無いんだ。お前にそのデートに付いて来て欲しいんだよ!」
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