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しかし面倒だが、もう逃げられないのは言わずもがなな訳で……、俺は易々と承諾してしまった。
瞳「じゃ、またね。」
藤後「うん、またね。」
奏「じゃあな。」
佳奈「あ、奏君。バンドの練習頑張ってね!」
奏「ありがと。」
俺は片言だけで返事をし、藤後と教室に戻った。
教室に入るとタイミング良くチャイムが鳴り響き、俺の胃袋に食べ物が入る事はなかった。
奏「……藤後、覚えてろ?」
藤後「す、すまんっ!!」
こうして、空腹を耐える事なく器用に授業中に昼飯を食べて、放課後。
藤後「奏のライブのチケットはいくらになるんだ?」
放課後に入ってすぐその質問は止めれ。まだ教室に人一杯いるし、近くの奴反応したじゃねぇかよ。
……けど答えなきゃ帰してくれそうもない。
奏「チケット代は一人1000円だ。チケット代とジュース代は込みだからな。」
藤後「了解。ありがとな?」
奏「藤後に礼を言われると気味が悪い。」
藤後「うっわぁ、ひでぇ。」
そんなことを言った後、藤後は部活に行った。
さて、俺も帰ってベースの練習しなきゃな。
そうして、俺は下駄箱に向かい自転車置き場へと足を運んだ。
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