311人が本棚に入れています
本棚に追加
………………。
佳奈「ありがとうございますっ。」
30分位のミニアルバムだったからすぐ終わった。
佳奈「やっぱり良いですよね、BEAT。名前も何人編成なのかも歳も謎ですけど、凄いですっ。」
奏「うん、まぁな。」
面と向かって言われると流石に恥ずかしいな。
けど、全てを本当の意味で謎にしてるからこそ、注目を浴びるんだ、と章悟の親父から聞いた気がする。
佳奈「奏君良く全部持ってますね。凄いです。」
奏「運が良かっただけだよ。」
章悟の親父が毎回一枚は俺らに配るからな。章悟の親父は俺らを支持する第一人者で、アルバム製作も快く手伝ってくれる。
いい親父さんだよ。ホント。
奏「それは良いけどさ、自己紹介しないか?俺、お前の名前知らないんだけど。」
ポテチに伸ばす手が止まる。
佳奈「自己紹介……、まだでしたっけ?」
奏「うん。まだだな。」
なんかこいつ面白いな。
佳奈「すみません!あたしは奏君の事知ってるのに……。」
それ何処で知ったか教えて欲しいけど、それよりこいつの名前が先だな。
佳奈「あたしは藤井佳奈と申します。趣味は楽器を吹く事と、か・・・好きな人を見る事で、部活は吹奏楽部です。スリーサイズは上から――」
奏「そこまで言わんで宜しい。佳奈って呼ぶけど大丈夫か?」
佳奈「あ、はい。お好きにどうぞ。」
最初のコメントを投稿しよう!