311人が本棚に入れています
本棚に追加
――……そして。
時は流れて日曜日。
土曜日に一日中セッションを詰め込んだから、かなり疲れちゃいるけど約束の日だからな。
待ち合わせは学校に比較的近い駅だ。
10時の集合で今は9時45分
俺と藤後はもう来ているんだが、肝心の二人が来てない。
藤後「あーっ、緊張する。」
奏「その緊張に呑まれて空回りすると良い。その方が見てて面白い。」
藤後「……何気ひどくね?それ。」
知ってる。
藤後いじりを来るまで思う存分満喫しようかな。
佳奈「――あ、居たいた。ごめん!待ったよね?」
瞳「途中信号に捕まっちゃって……。」
藤後「良いよ!全ッ然待ってないから。な、奏!」
奏「藤後を弄ってたから暇しなかったしな。」
藤後「おいっ。」
佳奈「アハハッ!じゃ行こっか?」
瞳「うん。二人も早く早く!」
女の子って元気だなぁ、なんてしみじみ思う俺っておかしいか?なんかこういう時は、一段と輝いてんだよな。
俺と藤後は二人に遅れを取りながら駅のホームへと足を運んだ。
最初のコメントを投稿しよう!