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俺はこの後も、拳骨の後遺症と睡魔と戦いながら、授業の終わりを待っていた。
――……キーンコーンカーンコーン……
「ん?じゃあ、今日は此所までだ。」
チャイムがけたたましく鳴り響き、教師が終わりを告げると、委員長のお決まりの台詞で授業は終わった。
?「奏、大丈夫か?」
先程、俺を起こしてくれた友だちが話し掛けてきた。
奏「藤後、出来れば、もうちっと早く起こしてくれたら助かってたな。」
藤後と呼んだ、俺の友だち。本名は藤後 伸也(トウゴ ノブナリ)という。
藤後「すまんすまん。すげぇ音したけど大丈夫か?」
奏「大丈夫だったら良かったな。あー、痛ぇ…。」
事実、俺は未だに痛みと闘ったいる。藤後は苦笑いをしながら話す。
藤後「寝るから、だろ。次はやっさんの数学だぞ?」
奏「ん、やっさんの授業か。やったね。」
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