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男は体を走り抜こうとする俺に向けて、左の拳を踏み込んで叩き込む。
でも、その動きは見切れている。
俺は、男の拳を体制を低くして避けて、そのまま奥へ向かい走り出す。
俺に当たらなく空振りした拳は古びた建物の壁に勢い良くぶち当たる。
壁は、拳が当たった振動と共にヒビが入り、少し剥がれ落ちる。
「やっぱりな…壁にヒビって事は、吸血鬼確定だよな…後は、ランクとドナー…っと」
俺は、一度後ろを見て男を確認して、背を向けたまま距離を離していく。
「逃がすかァ!!!!」
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