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「おっと、行き止まりか…」
…この路地裏って意外と長いな…これなら、人目につかないし、それに、周りは壁…これを利用すれば、あのおっさんを追い込む事が出来る。
「逃げれねぇぞ!!ガキィ!!!!」
まぁ…立ち位置的に、今は俺が閉じこめられているわけだが。
ってか…このおっさんうっさい…もう少し周りの事を気にしろっての…
男は、俺から5mくらい離れた位置で足を止めて睨みつけてくる。
息遣いは荒く、体は揺れていて、目は狂気を帯びている。
あ~あ…。自分の魔力に飲み込まれちまったな…
「ちっ……めんどい事になったな…」
…[朱銀]を使ってもいいんだけどな…
まぁとりあえず…
俺は、地面に落ちていたガラスの破片を拾い上げる。
破片の鋭く尖った方を男に…敵対する吸血鬼の方に向ける。
「死ねェェ!!!!」
吸血鬼が俺を殺そうと向かってくる。
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