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近づいて…吸血鬼が、俺の顔面を潰そうと、本気の拳を打ち出そうとする…しかし。
「ハァッ!!!」
吸血鬼の拳が打ち出す前に、俺は持っていたガラス片で相手の首を抉った。
「…吹っ飛べ!!」
間髪入れずに、抉ったガラス片で横に思いっきり斬り裂き右脚で蹴り飛ばす。
吸血鬼は、勢い良く蹴り飛ばされて、俺から10m近く飛んでいる。
「……ウゥ…」
唸るような声を漏らしながら、吸血鬼はゆっくりと起き上がった。
やっぱりだな…これで、もう疑いようの無く、このおっさんは吸血鬼だ。
起き上がり、立ち上がった吸血鬼がこっちを睨んでくる。
俺は、その動作を見ながらガラス片を後ろに投げ捨てる。
…吸血鬼の首には、俺が抉った傷は無く、少量の血が付着しているだけだった。
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