あの頃

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「じゃぁ暗くなるし、そろそろ帰るねぇ」 私たち三人は友達の家をあとにした。 私は井上紗季。 公立高校の一年生。 いたって普通の女の子。 まぁあることを除いては…だけどね。 そのこととは 私が好きになる人はなぜかいつも女の子である…ということだ。 そのことに対して 私は特に不思議だとは思わない。 だってそうでしょ? 好きになったのがたまたま女の子だったってだけの話じゃん?! でも世間から見れば これは立派なレズというやつである。 私はこの言葉があまり好きではない 私の本気の気持ちを なんでそんな二文字でまとめられなきゃならないんだって思う。
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