いつも隣に

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チャイムの合図とともに退屈な授業が終わり、私は大きく伸びをした。 先生の喋り方が非常にゆっくりだから眠気がハンパない。 寝ないように集中しながら授業を受けていたら変に疲れてしまった。   「お疲れー!」   不意に伸ばしていた手を掴まれた。 上から降ってきた声の方を見る。   「やっぱり千香か」   「やっぱりってなによ~」   少しムクレたのか千香はわざとらしく頬を膨らませて見せた。   私のクラスにはあまり仲良しと言えるほどの友達はいない。 まだ高2の夏休み前だし私がクラスにとけ込めていないだけかもしれないけど、他の女の子達は大体グループが出来上がってしまっていて私が入り込む隙がない。   ただ、千香とは1年からの付き合いで。 彼女も私のようにクラスの雰囲気に乗り遅れたみたいで、自然と私たちは二人で居ることが多くなった。 だから授業の合間、私の所に来るのは千香にぐらいしかいない。
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