22058人が本棚に入れています
本棚に追加
瞼にかかる明るい日差し。
それに抵抗するように、ぎゅっと強く目を閉じる。
それから、体の力を抜いてゆっくりと目を開けた。
枕元にある携帯に手を伸ばし確認すると、時刻は7時半。
思ったよりも早く目が覚めたらしい。
気持ちは随分と整理されていた。
私はベッドから起き上がり、一度軽く伸びをする。
少し寒い部屋。
そのおかげで、眠気はすぐに吹き飛んだ。
今日、葉に会いに行く。
昨夜（と言っても日付はすっかり今日に変わっていたのだが）眠る前に決めていた。
『明日は葉くんに会いに行くのでしょう？』
去り際、そう聞く川崎先生に迷わず『はい』と答えた。
私は葉の事をどう思っているのだろう。
正直な所、まだ自分自身理解できてはいない。
ただ、会いたいかと問われれば、素直にyesと口に出来た事実だけで今は良い。
最初のコメントを投稿しよう！