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再会の病室

馬鹿でかいエンジン音を立てて、愛車のフィアットは走り出した。

日差しが暖かい為、ヒーターもいらない。

葉と会った日を思い出す。

今日はあの日と良く似た、気持ちの良い天気。

まだ時間も早い為、今日は高速道路を使わずにゆっくりと下道で病院へ向かう。

平日の午前、通勤ラッシュも終わった道路はとても空いていて快適だ。

葉は元気かな？
最初に会ったら、何て声を掛けようか。

そんな事を考えていたら、車はあっと言う間に病院に到着した。

昨日とは違い、今日は正面フロアーから病院へ入る。

大きな総合病院らしく、非常に混雑していた。

自動ドアを越えてすぐにある総合受付で、葉の部屋番号を聞く。

個人情報関連が厳しいと聞いていたので不安だったが、葉のフルネームと年齢を問われただけで、すんなりと病室を教えてくれた。