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どれくらい時間が経ったのか分からない。
遠くから聞こえる人の声や僅かな騒音。
廊下を歩く複数の足音。
風の匂いと音。
そして、静かに眠る葉の姿。
それらをぼんやり噛み締めていたら、自然に涙も止った。
まるでそれは、私の中の痛みを浄化する儀式みたい。
布団から少し出た葉の指に触れる。
その指先は、とても温かい。
生きている。
葉も私も、ここにいるんだ。
そんな当たり前の事に幸せを感じて微笑んだ時、葉の指がピクリと動いた。
反射的に葉の顔を見た時、葉の瞼がゆっくりと開いた。
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