プロローグ

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メールの画面を凝視してかれこれ1分。 差出人のアドレスを穴が開くほど見つめても やっぱり記憶に無い。 誰かがアドレスを変更したのだろうかとも思ったけれど 大体、告白される覚えも無い。 どうしようかと散々悩んで でも、このままじゃあ、この人があまりにも可哀相だし (だって告白ってやっぱりすんごい勇気がいることじゃない?) とりあえず言葉を選び選び 返事を送った。 【えぇと、多分、アドレス間違いじゃないでしょうか。ごめんなさい。】 年甲斐も無く、ドキドキした。 告白された事になのか 相手に真実を伝える罪悪感からなのか 自分でもイマイチ理解できないけれど とにかく心臓がバクバクと脈打つのが分かった。
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