プロローグ

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メールを送ってから数分。 聞きなれた着信音が部屋に響く。 緊張しつつ、メール画面を開いた。 【すいません!アドレスの入力間違ってたみたいです!忘れてください!ほんますいません!】 あぁ、なんだか悪い事をしてしまった気がする。 相手さんは随分焦ってるだろうな。 ただの間違いメールならまだしも こんなダイナミックな告白メール。 さっきより深い罪悪感に苛まれながら 【いえいえ、気にしないで下さい。それでは~】 極々自然な文章をメールして眠りに付いた。 朝起きても、当然受信箱はカラのままだった。 今日もいつもと同じ一日が始まる。
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