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僕は自身の答えも出せないまま家についた。
そして小夜に電話をする。
まずは小夜に会って話を聞く事が先決だと考えたからだ。
…電話に出ない…ならばメールだ!
小夜に今日駅前の公園に5時に来て欲しいとメールをした。
来ると信じて…
僕は公園へと向かった。
電車に揺られながら考える、清水恵の話と小夜の事…清水恵は僕と遊びで付き合っていた。
頭にくるけどもう別れたのだしもう関係ない、忘れよう。
小夜は…僕に嘘をついて僕の彼女になりすました…それはとても許される事ではない。
だが…僕はどうするべきなんだろうか。
駅に到着して公園に向かう。
!
携帯が鳴った。
秀一からだ。
こんな時だからでるかどうか迷ったがでる事にする。
『よう。元気か?記憶が戻ったんだってな、話は聞いてるぜ。』
『話?誰から聞いたん…』
と言って途中でとまる。
記憶が戻った事はまだ清水恵と小夜しか知らない事を思い出したからだ。
『そうか…それでなんの用?僕は今から小夜と会うんで忙しいんだけど』
僕は早く切りたかった。
『用?どうせお前の事だから、くだらん事で悩んでるんだろうと思ってな』
その言葉に少しムッとして返答する
『くだらない?僕にとっては大切な事なんだけど』
『くだらないさ…大切な事はお前の本心だ。
何が一番大事なのか、だ。
一番以外はゴミ箱に捨てちまえ!
お前が本当に大切に思ってる事を選ぶんだ!
後悔しない為にな。
いらんお世話だが、忠告だよ。
俺と友達になってくれたお前だから…お前なら後悔しない答えがだすと信じてるぜ。
じゃあな。』
秀一の言葉で僕は少し冷静になった。
言いたい事を言って切りやがって…。
考える。
僕の本心…一番大事に思ってる事。
後悔しない答え。
僕は何が一番なのか。
………一番大事な事…後悔しない答え……そうだね、悩む事もなかったな。
僕は答えを出した。
あとは小夜に会うだけだ。
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