不思議なゲーム屋

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僕が今居るのは僕たちの聖地秋葉原だ。 千葉の端に住む僕にとってここは眩しすぎる……。 「あれが噂のア○メイトか!?」 僕は旅行バックを担ぎ上げ初めてのア○メイトに入った。 「ブ……ブラボー!!」 あっちでは手に入らない宝の山!!山だらけ!!この山になら埋もれて死んでもいい!! 「地球に生まれて良かった……」 僕は帰りの金以外を全てつぎ込みゲームやマンガを買いあさった。向こうでは見ない品ばかり、目移りして困る。 「ふぅ………十全だな」 使い方があってるかわからんが小説で使ってたセリフを呟いてみた。 独り言。いつもの事。 「さて。あとはぶらぶらして帰るか」 僕は聖地をてくてく歩く。素晴らしい光景が目の前で輝いていた。……素晴らしい。 「ん?」 何となく覗いた路地の奥、小さな店を見つけた。店かどうかも定かではないけれど。まぁ店と言われれば店のレベル。 「……ん」 金が無いはずなのに、僕はその不思議な店に足を進めていた。 まるで何かに惹きつけられるかのように。
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