Sleeping beaty.

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+ 長い長い迷路 何時間彷徨ったのだろう。 少女は息を切らせていた。 「ついた…の?」 息を切れ切れに吐きながら千姫は言った。 切れ切れにもなるだろう。すごい角度の斜面を少しづつ、迷いながら歩んで行く。 そして、頂上だと思い囁くとバク蔵は絶望的な言葉を言った。 「まだ。頂上までは長いぞ」 「…もう嫌!能力を発動するわ!」 絶望的な言葉を言われ千姫はいきり立った。 それもそうだ、もう何時間歩いているのだろう。 時間も残り僅かだ。 「千姫、能力を発動するのはいいけど、寝るなよ?」 「……わかってるわ…」 むすり、見た目の年頃に相応しい表情で大きく息を吸い込んだ。
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