Sleeping beaty.

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千姫は少し眉を寄せた。 まるで頭痛の時のような、何かを考えている時のようだ。 「エスカレーター」 短く少女が囁くと目の前にエスカレーターが現れ、それはだんだんとゆっくりと可動し始めた。 長く長く長く伸びて、頂上まで行けてしまえそうだ。 「乗るわよバク蔵」 「ん。」 とてっ、可愛いらしい足音が響いた瞬間エスカレーターはものすごいスピードで 動き始める。 孫悟空が雲に乗ったようだった。
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