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下へ、下へ。
地面に近づくごとにスピードが落ちる。
エスカレーターが完全に地上に着く前に少女はエスカレーターから飛び降りる。
たとん、
可愛いらしい足音が迷路に反響する
「バク蔵、ここが終点だわ」
「何言ってるんだ、頂上までまだちょっと…」
ひょい、とバク蔵が地図を覗き込んだ
地面にはバツ印がついている。
多分ここがゴールだと千姫は感じ取った。
夢なんて曖昧なもの。
社会のルールや地球の法則に縛られない。
それが夢。
地図には元から描いてあったかのようにバツ印が浮き出た。
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