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「今まで黙ってたけど、あたしずっと緒方が好きだった。
でも、ね?緒方の気持ち…知ってたから。
出会ってもケンカばっかだったけど、楽しかった。緒方と通じ合うことは出来なかったけど、相手してくれただけでよかった。
さっき“有紀って呼んで”って言ったじゃん?一回でも名前呼んでほしかったからなんだ。ーーーーーーーなんか自分勝手な話だね。」
「…そうでもねぇんじゃねぇ?気持ちは有り難く受け取ってやるから。」
「うん、そうしといて。」
最後にアイツは笑った。
そのままその日は、何もなく終わった。
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