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俺は有紀の元に駆け寄った。
「お…緒方?どうして?何で、ここにいるの?」
「お前を見送りに来たんだよ。誰にも出発時間言ってねぇんだろ?だったら、1人での出発じぇねぇかよ。それはそれで寂しいだろ?」
「え?…あ、えっと、ありがとう。」
「忘れんなよ。」
「え?」
「俺の事だよ。俺もお前を忘れない、ずっとな。……いつか、いつか必ず迎えに行く。」
「迎えって…」
「お前をだよ」
俺はそう言って有紀の頭を撫でた。
「何で……」
有紀は呟いて泣きだした。
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