Before it loses
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「泣くなよ・・・」 俺は言いながら有紀を抱きしめた。 こいつ、こんなに華奢だったのか…… 「おが…た…?」 「緒方じゃねぇ、礼王だ。」 「れ、お?」 「そうだよ。もう緒方って呼ぶな」 有紀を抱く腕に力を込めた。 腕の中で有紀の身体が微かに震えているのが分かる。 「好きだ。」 有紀の耳元で囁く。 同時に有紀が驚いて顔を上げる。 「嘘、でしょ?」 俺はそう言う有紀に笑うとそっとキスをした。
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